【タイトル】
あるひのヒヨドリ【本文】
ある日の朝のことです。 ひまわり組の前のテラスに、鳩のような鳥がじっと座っていました。 オシッコもしていて、自分で動けないようです。 調べてみると、ヒヨドリでした。 自然環境局に相談すると、 この時期は、ガラスにぶつかって脳しんとうを起こしてしまう鳥もいるとのことです。 そうであるなら、2時間~半日をかけて自分から飛び立とうとするので、 そのまま見守ってください、とのことでした。そこで、こどもたちと見守ることにしました。 心配そうにずっとヒヨドリを見ていてくれる子もいます。 そして、ある子が、興奮ぎみに、「園長先生!ヒヨドリが動いたよ!」と呼びにきてくれ、見に行くと、ヒヨドリがテラスの下に移動していました! 自分で動いたのです! こどもたちは、ヒヨドリに元気になってもらいたいと、水をあげることにしました。 どの容器がいいか?「あ!砂場にある!」急いで取りに行く子もいました。 そして、ヒヨドリにそっとあげると、水を飲んだのです。 こどもたちは大喜び! ヒヨドリは、徐々に動くようになり、隣の公園に飛んでいきました。 跳んで行った方面を追ったのですが、もう見当たりませんでした。その後の行方は分からず・・・ 元気に過ごしていることを願います。 小さな生き物に思いを馳せる、心配して自分たちは何ができるか考えお水をあげる姿。 年長組の心の育ちが嬉しいですね。【添付ファイル】
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